サイトマップ
緑水書道教室トップページ毎月の手本> 令和6年2月号課題  
トップページ
最新情報
毎月の手本
何気ない話題
トピックス
バックナンバー
教室の場所
お問い合わせ
槙本緑水のブログ
月間教育書道誌「芦辺」
芦辺月例課題(令和6年2月号課題)
初級【漢字二体】
楷書 行書
 天朗氣清てん ほがらかに き きよし)     
空が晴れわたり空気がすがすがしい
               【出典:王羲之・東晋)    
 
上級【漢字二体】
行書 草書
心清意亦閑(こころきよければおもいおのずからしずか)    
心に邪念がなければ事にあたっても、気持ちが乱れることなく静かである
 
【出典:禅語・不詳】 
 
 
【細字】
 
 
【臨書】
楷書 草書
多宝塔碑(顔真卿     書譜(孫過庭)   
       
忽見寶塔宛在目前
読み:たちまちほうとうをみること 
えんとして、もくぜんにあるが・・・
突然、宝塔が目前に実在するか
のようにあらわれ・・・
*あたかも、さながら
  謝安素善尺櫝
読み:しゃあんもとよりせきとくを
よくす
謝安はもともと手紙の文章が
得意だった
*尺櫝…手紙
 
 
 
 
 
     
     
     
 
師範【漢字二体】
行書 草書
冬嶺秀孤松(とうれいこしょうをひいず)
 
冬の嶺の上で、他の草木が枯れてしまったのに松が独り緑を誇っている
     春水満四沢 夏雲多奇峰 秋月揚明輝 冬嶺秀孤松  
               【出典:四時詩(陶淵明・東晋~南朝宋)
 
 
     
 
【条幅】 一般課題

  
平搏羊角看逍遥 袖拂虹岡万里橋 地湧祥雲紅鶴舞
天開瑞雨白龍朝 三呑香溢琪山鉢 九奏風生玉陛韶 
一種銀家堆紫霧 笑称秦女和蕭簫 
【読み】
羊角を平搏(へいはく)して逍遥を看(み)る 袖を払えば虹岡
(こうこう)の万里橋 地に祥雲 湧いて紅鶴舞い 天は瑞雨を開き 
白龍 朝(ちょう)ず 三度琪山(きざん)の鉢に溢れる香を呑み 
九奏すれば風は生ず玉陛の韶(しょう) 一種の銀家 紫霧  
堆(うずたか)し 笑称す 秦女 蕭簫(しょうしょう)に和するを 
【意味】
つむじ風と闘い精神の自由をとりもどした。袖を払えば虹の
かかる山万里にわたる橋が見える。地上にはめでたい雲
が生じて丹頂の鶴が舞い、天上からめでたい雨を降らせて 
白龍が現れた。三度、美しい山の鉢に溢れる香を吸い込み、
九つの楽曲が奏でられるなか、風が生じて 宮中の音楽が 
より魅力的になる。ある意味、銀の家に紫の霧がかかるような
もの。褒め称えよう、秦王の娘弄玉(ろうぎょく)が美しい笛の音 
をまねて鳳凰の鳴声を出せるようになったのを 
 
*羊角…つむじ風(俗世の困難や葛藤を象徴?) *平搏…平らげ抑えること?
*逍遥…俗世に束縛されない精神の自由? *玉陛…美しい階段、転じて宮中
*韶…伝説上の天子舜が作ったといわれる楽曲 *秦女…秦王の娘弄玉。簫を
吹くことが巧みで、仙人簫史に簫を学ぶうちに鳳凰の声をまねてだせるように
なり、弄玉が吹くと鳳凰が飛来するようになったという。
     出典:玉海詩(明・徹鑒堂)
※今回の詩は難解で意味がよく取れません。再考の余地あり
 
     師範課題
     
蹇驢秋尽度荒原 東下顓臾有旧村
流水斜通樵径遠 寒山萬木一柴門
【読み】
蹇驢(けんろ)秋尽きて荒原を度(わた)る 
顓臾(せんゆ)を東に下れば旧村有り
流水斜めに通じ樵径(しょうけい)遠く 
寒山の萬木(ばんぼく)一柴門 
【意味】
秋が終わり、足の遅い馬に乗り、荒野を渡る。顓臾
を東に下ると昔ながらの村がある川が樵の小道を
斜めに横切って遠く流れ、寒々しい山には多くの 
樹木が広がり、その中に一軒の君の別荘がある 
のですね
 
蹇驢足の悪い驢馬、足ののろい馬。 *顓臾…地名
柴門柴で編んだ門、転じて粗末な庵 *別業…別荘
 
 【出典:送舎弟典返東蒙別業(明末清初・程先貞)】
  
 
毎月の手本のページへ
Copyright (C) 2017 緑水書道教室. All Rights Reserved.