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月間教育書道誌「芦辺」
芦辺昇段試験課題(令和6年11月号課題)
【漢字三体】
楷書 行書 草書
海月澄無影(かいげつすんでかげなし)
          海上の月が影もとどめず澄清であること。心中に一点の妄念もないことのたとえ。           
                         【出典:臨済録・行録(あんろく)】            
【臨書】
楷書 行書 草書
稽首咸捨珎財(多宝塔碑) 仰觀宇宙之大(蘭亭序) 子敬嘗作佳書(書譜)
  稽首咸捨珎財(けいしゅし、みなちんざいをしゃす) おじぎをし、それぞれ多額の財物を寄進した。  
  仰觀宇宙之大(あおぎては、うちゅうのだいなるをみる) 宇宙の大きさを仰ぎ見る    
  子敬嘗作佳書(しけい、かつてかしょをつくりて…) 子敬(王献之)はある時、よく出来た手紙をしたためて…  
  *稽首…うやうやしく礼をすること  *珎財…珍しい財宝 珎=珍 *子敬…王献之のこと          
  *佳書…きれいな字で書いた手紙                        
【細字】
明珠在掌めいじゅたなごころにあり)
自分の手のひらに明るい珠がある
明るい珠とは、「幸福」のこと。
つまり、幸せはすでに自分の手の中にあるとういこと 【出典:碧厳録・宋】
初志貫徹(しょしかんてつ)
最初に心に誓い決めた事(目標)を,最後まで貫き通すこと    
                         【出典:不詳

【条幅】
       
催破橙香薦蟹黄 快斟新酒潤詩腸 雁拖暝色横秋水   
鴉帯寒声噪夕陽 萬事莫如花下酔 百年渾似夢中狂
登高休負湖山約 約買扁舟載艶妝
【読み】
橙香(とうこう)を催破(さいは)して蟹黄(かいこう)を薦(すす)
め,新酒を快斟(かいしゃく)して詩腸(しちょう)を潤(うるお)す。
(かり)暝色(めいしょく)を拖()きて秋水(しゅうすい)
(よこた)わり,鴉(からす)寒声を帯びて夕陽(せきよう)
(さわ)ぐ。万事 花下(かか)に醉うに如(し)くは莫(な) 
百年(ひゃくねん) (すべ)て夢中の狂に似たり。(たか) 
きに登りて湖山の約(やく)に負(そむ)くことを休()め、 
 (やく)して扁舟を買い艶妝(えんしょう)を載(の)せん。
【意味】
橙の香りを楽しみながら、蟹味噌を味わい、新しいお酒をたっぷり
注いで、詩を作るための気分を潤わそう。雁は夕暮れの色を引き
ずりながら秋の川を横切り、カラスは冷たい風に声を乗せて、夕日
向かって騒いでいる。何事も花の下で酔うことに勝るものはなく、 
人の一生はまるで夢の中で狂ったようなものだ。高い場所に登って、
美しい湖や山を見る約束を忘れることなく、小さな船を買って、
美しい装いの佳人を乗せて漕ぎ出そう。 
*催破…(楽しみを)強く促す *蟹黄…蟹の内臓、蟹味噌の部分
快斟…楽しく酒を酌む *艶妝…艶やかな美人 
          【出典:秋寓都城次趙君瑞韻(葛起耕・宋)】 )
秋、都城に寓し、趙君瑞の韻に次ぐ
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