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槙本緑水のブログ
月間教育書道誌「芦辺」
芦辺月例課題(令和5年3月号課題)
初級【漢字二体】
楷書 行書
  楽是幽居(たのしみはこれゆうきょ)     
私の楽しみは隠者のくらし
                                 【出典:答龐参軍・東晋    
 
上級【漢字二体】
行書 草書
花無心招蝶(はなはむしんにしてちょうをまねく)    
花は招こうと考えているわけでもないが蝶が寄ってくる。*無心・・・欲がないこと
【出典:無題・良寛】 
 
 
【細字】
 
 
【臨書】
楷書 隷書
多宝塔碑(顔真卿     曹全碑(後漢)   
       
禮藏探経   巴郡忍令  
読み:ぞうをらいしきょうをさぐり   読み:はぐんくにんれい  
 経藏を礼拝し経典を探求して    巴郡地名(四川省 *忍…県名  
仏教の経典を研究すること     *県の長官  
*経藏…釈迦のといた教えの総称    
 
 
 
     
     
     
 
師範【漢字二体】
行書 草書
春来草自生(はるきたらば くさ おのずから しょうず)
春になれば草木は自然に生えてくる。
                
                   【出典:景徳伝灯録(道原・宋)】
 
 
     
   
【条幅】 一般課題
不愧衰翁雪鬢新 出門也復整烏巾 梅花隔水香撩客
野鳥穿林語喚人 長日難消惟泥酒 災年不死又違春
吾兒已到新安未 想掬清溪洗客塵
 
【読み】
愧じず 衰翁の雪鬢 新たなるを 門を出で 復(また)烏巾を 
整うなり 梅花 水を隔て 香 客を撩(かす)め 野鳥林を
穿って 語 人を喚ぶ 長日 惟 泥酒 消え難し 災年 死せず
又 春に違(たが)う 吾兒(ごじ)已に新安に到や未だしや
清溪を想い掬(すく)い 客塵を洗う
【意味】
年老いて雪のような白髪が出始めたが恥ずかしいことは無い。
家の門から出て頭にかぶった黒頭巾を直したりする。
川向こうの梅の花が清き香りを旅人に吹き送り、野辺の
鳥は林の中から人を呼ぶように鳴いている一日中 深酒
の酔いが消えず、昨年は災難の多い年であったが死ぬことも
なく、また今春もかわらず過ぎていく。我が子はすでに新安に
着いたであろうか。清らかな谷川の水を掬って旅の塵を洗って
やりたいものだ。
 
*衰翁…老人 *雪鬢…白髪 *烏巾…隠者がかぶる黒頭巾 
*災年…凶年 *新安…地名 *粲然…光輝くさま 
 
   【出典:二月三日春色粲然歩至湖上(陸游・南宋) 】
     
     師範課題
     
南浦春來緑一川 石橋朱塔兩依然
年年送客黄塘路 細雨垂楊繋畫船
【読み】
南浦(なんぽ)春来 緑 一川(いっせん)
石橋 朱塔 兩つながら依然たり 年年
客を送る横塘(おうとう)の路 細雨 垂楊
畫船(がせん)を繋(つな)ぐ
【意味】
別れの港にも春が来て、緑が平野一面に満ちて、石の
橋や朱色の塔は、二つながら変わることなく(別離の
場=南浦)にある。(私はこの地に留まって)毎年、
横塘から旅人の出発を見送っているが、霧雨や枝垂
れ柳が(出発していこうとする)美しい船を繋ぎとめ
ようとするかのようだ。
南浦…別れの港。(別れの港である)南方のなぎさ。 
⋆一川…一面の原野 *依然…もとのままである。*年年…毎年 
*細雨…霧雨 *垂楊…枝垂れ柳 *畫船…美しい船
*横塘…蘇州市中央のやや南寄りにある古い堤の名
 
         出典:横塘(范成大・南宋)
 
  
 
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