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月間教育書道誌「芦辺」
芦辺月例課題(令和3年3月号課題)
初級【漢字二体】
楷書 行書
時和景淑(ときなごやかにしてすがたうつくし)     
よき時節、よき景色をいう
                               出典:孔子廟堂碑(虞世南)      
 
上級【漢字二体】
行書 草書
知命亦何憂(めいをしらばまたなにをかうれえんと)    
自分の天命を知れば、何も憂えることはない。
                         出典: 次韻答庄国華儀賓(明・林光)  
 
 
【細字】
【臨書】
逮乎立年(九成宮冷泉銘)「歐陽詢」
                    読み:   立年(りつねん)に逮(およ)びて・・・
                      意味:  三十歳になるころには・・・  
     
     
     
 
師範【漢字二体】
行書 草書
欲速則不達
速(すみ)やかならんと欲すれば、則(すなわち)達せず。 
何事も早くやってしまおうとすると、かえって成就しないものである。
       日本で言う”急がば回れ”と同じ意味
                                 出典: 論語 子路第十七
 
 
     
   
【条幅】 一般課題
雪消春水江湖闊 樹隠晴煙島嶼微
 
【読み】
雪 消(しょう)して春水 江湖(こうこ)闊(ひら)く、樹(じゅ)
隠(いん)にして晴煙(せいえん)島嶼 (とうしょ)微(び)なり
【意味】
雪がとけて春の江や湖は視界を広め、木陰のかすみのかな
たにいくつかの島がかすんで見える。
  *晴煙…うららかな日の春霞 *島…大きな島 *嶼…小さな島
                【出典】 柴紹炳(さいしょうへい)、清
               
     師範課題
     
     
雨花台上看晴空 萬里風煙入望中 人物車書南北混
山川襟帯古今同 昆虫未蟄霜先隕 鳳鳥不鳴江自東
緑髪劉伶縁酔死 往尋荒塚酬西風
【読み】
雨花台上(うかだいじょう)  晴空(せいくう)を看る万里の風煙(ふうえん) 
望中(ぼうちゅう)に入る人物(じんぶつ)も車書(しゃしょ)も南北混(こん)じ
山川(さんせん)の襟帯(きんたい)  古今(ここん)同じ。昆虫(こんちゅう) 
未(いま)だ蟄(こも)らずして  霜 先ず隕(お)ち、鳳鳥(ほうちょう) 鳴かずして
江(こう)  自(おのず)から東(ひがし)す。 緑髪(りょくはつ)の劉伶(りゅうれい) 
酔(よい)に縁(よ)って死す往(ゆ)いて荒塚(こうちょう)を尋ね、西風(せいふう)に
酬(むく)ゆ
【意味】
雨花台に上って  晴れた空を眺めると、万里のかなた  風も霞も一望できる。
天下統一により  人も物も車も文字も南北入り混じるが、山川の風景はいま  
も昔と変わらない虫が籠らない内に  はやく霜がおり鳳凰は鳴く事なく   
長江は東に流れるだけまだ黒髪の劉伶は  酒を飲み過ぎて死んだ
荒れた墓に詣でて, 秋風のなか酒をたむける
 
*雨花臺金陵の南門外にある平らな岡 *劉淑亮…作者の旧友、伝不詳
*山川の襟帯山川に囲まれた風景
*緑髪の劉伶劉淑亮を喩えたもので、晋の詩人劉伶は長生きしたのに
 劉淑亮は若死にであったので「緑髪」という。劉淑亮は劉伶のような酒好き
であったらしく荒れた墓に酒を注いで弔ったと詠う。 
 
  出典金陵の雨花臺 遂に故人劉淑亮の墓に至る(元・趙孟頫)
 
  
  
 
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