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月間教育書道誌「芦辺」
芦辺月例課題(令和3年2月号課題)
初級【漢字二体】
楷書 行書
初志不奪(しょしうばわれず)     
初めの勢いや新鮮な心を貫けとの戒め
 「初めの気持ちを失わないように貫くことを心がけよ」 という意。      
 
上級【漢字二体】
行書 草書
北風巻蓬根(きたかぜほうこんをまく)    
北風が吹き荒れて、枯れた蓬(よもぎ)の根を巻き上げる。
                             出典:塞下曲 其一  戎昱(唐)
 
 
【細字】
【臨書】
弱冠経營(九成宮冷泉銘)「歐陽詢」
                    読み:   弱冠に在りて四方を経営・・・
                      意味:  二十歳の時に天下を平定・・・  
     
     
     
 
師範【漢字二体】
行書 草書
吾不如老農(われはろうのうにしかず)
 
私は農業に長けていない。私よりお年寄りの農夫に尋ねなさい。
孔子は、それぞれの専門技能で取り組んでいる者には、にわか仕込みでは及ばない
ことを伝えている。
                                 出典: 論語 子路第十三
 
 
     
   
【条幅】 一般課題
霊峰寒翠鳳鸞吟 為訪名山識道林 松葉蒙頭岩路轉 梅花洒面暁雲
蕉牕掃榻来今雨 石鼎烹茶話素心 興廃百年帰浩刧 残碑零落緑苔侵 
 
【読み】
霊峰(れいほう)寒翠として鳳鸞(ほうらん)吟(うた)う。道林を識(し)る為名山を 
訪ぬ。松葉 頭(こうべ)を蒙(おお)い岩路転じ、、梅花面に洒(そそ)いで暁雲深し
蕉牕(しょうそう)榻(とう)を掃えば今雨来たり。石鼎(せきてい)茶を煮て素心話
(かた)る。興廃(こうはい)百年 浩刧(こうこう)に帰す。残碑 零落して緑苔 侵す。
【意味】
霊峰寺の鮮やかな緑の木々の中で鳳鸞が鳴き、私は道林禅師を識(し)るため
名山を訪ねた。松の葉は頭上を蔽って岩多き路は折れ曲がって、梅の花の香りが
顔にふりそそいで、あたりには明け方の雲が立ち込めている。芭蕉の葉におおわれ
た窓辺の長椅子の埃を掃い、新たにできた友人を招いて、石の鼎で茶を煮ながら
わだかまりのない心で語りあうあれから世が盛衰しながら百年もの年月が過ぎ、
寺に残っている碑は朽ちて緑の苔が生えている。
*霊峰…霊峰寺? *寒翠…さえた緑色 *鳳鸞伝説上の霊鳥
*道林高僧の名? *今雨…新しくできた友人 *浩刧・・・永遠の長い時間
      【出典】 遊霊峰寺 七言律詩の第三句・四句 懋方(ぼうほう) 
     師範課題
     
     
竹外桃花三両枝 春水水暖鴨先知
蔞蒿満地蘆芽短 正是河豚欲上時
 
【読み】
竹外の桃花 三両枝(さんりょうし) 春江 水暖かにして鴨
まず知る 蔞蒿(ろうこう)は地に満ち 蘆芽(ろが)は短し
正に是れ 河豚の上らんと欲するの時
【意味】
竹やぶの向こうに、花をつけた桃の枝が二・三本のぞいて
いる。春の川の水がぬるんできたのを、水面に浮かぶ鴨は
いち早く知っている。ヨモギがあたり一面に生い茂り、あしの
芽が短く伸びている。そうだ、今頃は、河豚が川を上ってくる
時節。
*恵崇(僧の名)の絵に題した詩で画中の景を詠じながら、最後に蘇東坡らしい
  機知を加えている。
*春江暁景…恵崇の絵の題  *蔞蒿しろよもぎ 
       【出典恵崇春江暁景(北宋・蘇軾
 
  
  
 
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