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月間教育書道誌「芦辺」
芦辺月例課題(令和3年10月号課題)
初級【漢字二体】
楷書 行書
手和筆調(てやすらぎふでととのう)     
”褚遂良的書法、初師虞世南、晩好王羲之。他曾求指導也、「若使手和筆調
 遇合作者、固可貴尚」     
 褚遂良は、始めは虞世南を師とし、後に王羲之を好んだ。彼はかつて虞世南に指導を求めた。
 虞世南は「手がこわばらずして、初めて筆が調い良い書が書ける。作者がそのようになることが
 とても重要だ」と答えた。
                           出典:『新唐書』第198巻「歐陽詢伝」
 
上級【漢字二体】
行書 草書
落日満秋山(らくじつしゅうざんにみつ)    
落ちかかる夕陽が秋の山一杯に満ち満ちている。
出典: 帰崇山作、五言律詩第六句(盛唐・王維) 
 
 
【細字】
 
【臨書】
楷書 行書
多宝塔碑(顔真卿)    蜀素帖(米芾)   
       
檢校尚書 (けんぎょうしょうしょ)   秋花起絳烟  
長官代理くらいの意味か?   (しゅうかこうえんよりおこる)   
検校…役職の上について代理の意味    秋の花は紅い靄より姿をみせる  
      
 
                    
                        
     
     
     
 
師範【漢字二体】
行書 草書
疾風知勁草(しっぷうにけいそうをしる)
激しい風が吹いて初めて強い草が見分けられる。転じて苦難や事変に遭遇して
はじめてその人の節操の堅さや意志の強さなどがわかるという例え。
     
                                 出典:後漢書 王覇伝 
 
 
     
   
【条幅】 一般課題
一榻幽然楽事多 四時風景復如何 繞溪水色清流玉 
排闥山光翠擁螺 静里研朱将易點 酔中邀月鼓琴歌
知君所好無塵趣 肯許吾儕見訪過
【読み】
一榻(いっとう)幽然として楽事多し、 四時の風景 復た如何(いかん)。 
溪を繞る水色 清らかにして玉を流し、闥(たつ)を排す山光 翠にして
螺(ら)を擁す。静里 朱を研ぎ将に易点す、酔中 月を迎える鼓琴の歌。
君が知る好むところ、塵趣無し、肯えて許さん 吾儕(ごさい)見訪 過ぐるを。
【意味】
長椅子(に座って自然を愛でるような生活)は奥深く楽しいことが多い。
四季折々の風景はどんなでしょう。渓を繞る水は清らかで玉を流したたよう、
また門のかなたに見える緑の山の景色は、らせん状の貝のようです。
静かなところで朱筆を使い書物の間違いを書き改める。酔っては月を迎え
鼓や琴で歌(音楽)を楽しむ。あなたは知っているのですね。好むところは
俗世間の趣がないこと、どうか私たちに訪問させて下さい。
*闥…門 *螺…巻貝 *研朱…朱筆を入れる *易点…書き改める
*吾儕…われわれ *趙松雪…趙孟頫のことか? *善夫…人の名?
※原文訳しましたが難解です。ご参考程度に(緑水)
     【出典】)趙松雪怡楽堂図贈善夫副仗(元・鄧文原)
     
     師範課題
     
昔遊三峡見巫山 見畫巫山宛相似 疑是天邊十二峰
飛入君家彩屛裏 寒松蕭瑟如有聲 陽臺微茫如有情
錦衾瑶席何寂寂 楚王神女徒盈盈
【読み】
昔 三峡に遊んで巫山を見る。画(えが)くを見るに巫山 宛として相似たり
疑うらくは是れ天辺の十二峰、飛んで入る君が家の彩屛の裏。寒松 蕭瑟
声あるがごとく陽台 微茫 情あるがごとし。錦衾(きんきん)瑶席 何ぞ
寂寂たる。楚王 神女 徒に盈盈。
【意味】
われ、昔 三峡に遊んで巫山を見たが、今 巫山の画を見れば如何にもよく
似ている。かの天辺の十二峰がそのまま飛んできて、君の家の彩屛に入っ
たかと思うばかりである。さて画中 見るところは、寒松は蕭瑟として 颯々の
声あるがごとく、陽台はぼんやりかすんで心があるようである。錦の衾 瑶の
席 かの楚王の夢の名残は、もとよりその跡なく、ただ盈盈たる神女の姿を
思うばかりである
*巫山…楚の懐王が見た夢を題材にした宋玉の「高唐賦」に登場する。その
内容は巫山の神女が懐王と夢の中で出会い、親しく交わるというもの。なか 
でも、朝には雲に、夕方には雨になって会いたいという神女の言葉が有名。
*宛として…よく似ているさま *寒松…冬の寒気に堪える松 
*陽台…巫山の丘 *揺席…美しい牀 *盈盈…女性の容姿の美しく 
しなやかなさま。 *元丹丘…李白が30歳ころ交際していた道士
  
      出典観元丹丘坐巫山屏風(盛唐・李白
 
  
  
 
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