| 千山夜静香林月 萬壑涼生竹閣風 |
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| 千山(せんざん)夜静かに香林の月、萬壑(まんがく)の涼生 |
| 竹閣の風 |
| (大意) |
| 多くの山々は静かで香林の上には月が出て、多くの谷や川に |
| は涼しさが生じ、竹林の中の楼閣を吹く風もまた涼しい。 |
| (全文) |
| 冷泉亭上多年別 夢里清涼一径路 方丈簾垂花影外 法堂人散雨聲中 |
| 千山夜静香林月 萬壑涼生竹閣風 敲罷木魚僧退院 長廊惟見佛燈紅 |
| (読み) |
| 冷泉亭上多年の別れ、夢清涼にして一径の路、方丈 簾垂る花影の外、法堂人 |
| 散ず雨聲の中、(5句6句上記参照)木魚敲くをやめ僧 院を退き長廊惟見る佛 |
| 燈の紅。 |
| (大意) |
| 冷泉亭でお別れして長い歳月が経ちましたね。夢の中で見た清くさわやかな一す |
| じの道。花影の向こうの方丈(僧の住居)には簾が垂れ下がって法堂の人は雨音 |
| のする中帰っていきました。(5句6句上記参照)僧は木魚を敲くのをやめ法堂か |
| らいなくなり、長い廊下でただ見えるのは赤く燃える仏灯だけ。 |
| *香林…美しい林、いい匂いのする林、その土地にある山の名等いろいろ考え |
| られる。 |
| (出典: 査克建(清)七言律詩 「霊隠法座の諦輝に寄す」 |
| 全文の読み・大意は緑水の勝手な解釈による |
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